正義も道徳もない日本列島
武生社会保険事務所の実態
七五歳以上を対象にした後期高齢者医療制度(長寿医療制度)の保険料が一五日、制度スタート後、初めて年金から天引きされた。お年寄りは新制度の開始を肌身で実感し、市町村などに問い合わせが相次いだ。制度内容がとにかく難しく、お年寄りは政府が放った忍者の煙に巻かれたようである。誤徴収も明らかになり、現場は混乱している。市町や制度を運営する社会保険事務所には丁寧な説明が求められる。しかし、説明する職員が内容を把握していないのが現状で(虎の巻)を片手に説明では、説明が逆戻りといったありさまである。ただお年寄りを疲れさせているだけだ。
七五歳以上の高齢者全員が加入する「後期高齢者医療制度」が出だしからつまずいている。
新・保険証が届かなかったり、対象外の人から誤って徴収するなどの混乱が本県など全国で相次いでいるからだ。
新制度は高齢者の新たな負担を必要とするだけに、スタートにあたっては被保険者の理解と納得が欠かせないはずだ。ところが、制度への周知不足という不手際の為、高齢者の間には「解りにくい」という戸惑いや、年金からの天引きに対する怒りまでが広がっている。
高齢者にとっては年金は命綱にも等しい。介護保険料も引かれている。さらに負担となれば、不安になったり混乱するのも当然の事だ。
武生社会事務所を覗いて見ると、座る場所さえも無いほどの老人が訪れていた。
案内係も老人で、何を案内すればよいのか戸惑いの色を隠せない様子。介護を受けている者が介護者の車椅子を押している様なものだ。
戦後の日本の復興に尽力をつくした老人を余りにも粗末に扱いすぎる。
一日がかりで相談に来ている老人にお茶の一杯の用意もせず、せめて学校給食に使うお茶容器と紙コップぐらいは用意するべきである。
間に合わない案内人を置くより、お茶係を置く方が老人に対するサービスになるのではないか。
容器が無ければ職員がカンパしてでも用意すべきだ。飾り者の所長は要らない。
武生社会保険事務所の規模ならば、一日一〇人の相談が限界で納得いく説明は出来ない。
また、今日の問題・混乱を招いたのも保険庁の責任で、老人を呼び出すのであれば一回の呼び出しに八千円の日当を支払うべきである。司法は証人に対して八千円の日当を支払っている。
社会保険事務所の所長は全てが逃げ腰で、右も左も解らぬ新入職員に仕事を圧しつける為に間違いが間違いを生む結果となっている。
東京都では、福井県全体の社会保険職員数が、保険庁に見込みが無いと見切りをつけ退職している。
国民から集めた保険金を郵政省に貯金していれば、一〇年間で倍となり今日の騒ぎは起きなかった。
年金者には配当金も出さず、天下り天国を作り出し、施設金を思うままに使った皺寄せが年金者を苦しめる今日の実態であり、「正義も道徳も無い日本列島」クーデターが起きても不思議ではなく、また起こすべきかもしれない。
新制度で、医療の内容が悪くなるのでは困る。重ねて言うが、不都合な部分が出てきたら、いつでも見直す姿勢が必要だ。
医療費増の責任を、高齢者に押し付けてはならない。
2008 /05/03記